稀勢の里が第72代横綱として、日本出身力士(日本人のくくりにすると武蔵丸が入ってしまうためこの表記)としては、1998年夏場所後に昇進した3代目若乃花(現・花田虎上)以来となり、番付としては、2003年初場所に引退した貴乃花(現・親方)以来になります。
今回は、横綱土俵入りについて語りたいと思います。
横綱土俵入りとは
大相撲の最高位である横綱が本場所の幕内取組前や巡業先などで行う土俵入りであり、片屋入り(かたやいり)とも呼ばれる。
純白の綱を腰に締めた横綱が、露払いと太刀持ちを従え、四股踏みやせり上がりなどで構成される単独での土俵入りを披露するものである。
横綱土俵入りの型
<雲竜型>
- 第10代横綱・雲龍久吉が祖とされ、第20代横綱・2代目梅ヶ谷藤太郎が完成したとされる。
- せり上がるときに左手を胸の近くに当てて右手を伸ばす土俵入りで、大多数の横綱がこちらを選択している。
- 綱は1つ輪。
- 柏手を打つ際、U字を描いて柏手を打つ人(主に出羽海一門、高砂一門)と円を描いて柏手を打つ人(主に時津風一門、二所ノ関一門)に分かれる。
- 第11代横綱・不知火光右衛門が祖とされ、第22代横綱・太刀山峯右エ門が第16代木村庄之助より習った型とされる。
- せり上がるときに両手を伸ばす土俵入りで、主に旧・立浪一門(現・伊勢ケ浜一門)がこの型を選ぶ傾向にあるほか、二所ノ関一門もこの型を選ぶことがある。
- 綱は2つ輪。
- 柏手を打つ際は、円を描くことが多い。
露払い・太刀持ち
- この役は通常、横綱と同じ相撲部屋に所属して、かつ番付が関脇以下の兄弟弟子が務めている場合が多いが、横綱と同部屋の幕内力士がいない場合(または不足する場合)は一門から借りることがある。
- 横綱と対戦がある場合は、ほかの力士に代わってもらうほか、露払いと太刀持ちが対戦する場合も同様である。
- 格としては、太刀持ちが上位とされている。
新横綱稀勢の里関には頑張っていただきたいと思います。
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